紙やすりとアルコールで拷問する話 限界点
スミレにしては今月は小説が多いかもしれない。
ジェフリー・ディーヴァー、超有名犯罪小説家だ。ファンも多い。スミレはたまに読む。
この本はシリーズものではなく、単発。拷問や脅迫、誘拐、殺人と、あらゆる手を使って人から情報を引き出そうとする「調べ屋」と、そうさせないよう情報保持者を守る者との、罠を掛け合うゲームの話。
拷問は、紙やすりで足のつま先を削りアルコールをかけるという。誰でもできそうな拷問だ。だが効果絶大で、痛さが細かく描写している。ディーヴァーは、想像で書いているのか? これをやる人が出そうで怖い。
文章が、読みにくくて時間がかかった。訳が悪いという書評があったが、そのせいで読みにくいのか、スミレにはよくわからない。
とにかく仕掛けてやられたらまたやり返す。誰が狙われているか、なぜなのか、劇中推理も次々変わる。トラップだらけでとても疲れた。全体の展開がほとんど予測できなかったのは、流石のディーヴァーだ。
しかし、スミレにはとても耐えられない神経の張りつめた仕事をしている主人公コルティは、実はこうだったりしたらいいなという、スミレの希望はその通りだった。
あぁ疲れた。現実が平和だから楽しめる小説である。幸せに感謝。
次の本いこう。