誰もが苦しい帰還後の生活記録~帰還兵はなぜ自殺するのか
帰還する前に、戦場でする自殺も多いらしい。
帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: デイヴィッド・フィンケル,古屋美登里
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: 単行本
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本日は、重い本だ。中身も物も。
タイトルに「なぜ」がつくから、何らかの分析や傾向を調べているのかと思ったら、数人の帰還兵について、ありのままあったことを淡々と文章にしている、という感じの本だった。
アメリカでは毎年200人以上の帰還兵が自殺しているらしい。
本人だけでなく、周りの家族の傷つき方、自殺しなくても苦しむ様子が居たたまれない。
人間は、残酷。でも、傷つきやすい。
表紙の写真が一番印象深い、純ドキュメンタリー。
よって、読みにくく面白くはない。
しかし、自国民を守るために、できるだけ戦争をしない方向でいかないとね。
という思いを強くする。
ぬるかろうが馬鹿だろうがボケてても、自由で平和でありますように。
次の本いこう。
銃撃されても動かずに弾を待て!~三秒間の死角
またまた友人おすすめの北欧ミステリー小説である。
- 作者: アンデシュ・ルースルンド,ベリエ・ヘルストレム,ヘレンハルメ美穂
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: 文庫
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- 作者: アンデシュ・ルースルンド,ベリエ・ヘルストレム,ヘレンハルメ美穂
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: 文庫
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上下巻。長いが、小説は読み進むほど加速がつくものである。
これはねっ!面白かった!!
あとがきによると、シリーズものの3作目ぐらいらしい。なので、特にはじめの方は何かあったんだろうなぁという思わせぶりなことが続いている。適当に読み飛ばしても問題ない。
勧められて読んだ北欧ミステリーはたぶん5.6冊になるが、一番好きだ。
潜入捜査をしてきたある人物と、それを知らされず追い詰めていく警部の話。
途中潜入捜査による他の事件隠ぺいがバレるからと、上層部が潜入者を見捨てる場面が今一つだ。あっさりしすぎというか、簡単すぎる。
だが、それからはあっという間にクライマックスへ突っ込んでいく。
読後感がいいので、不問にするが、「3秒間の死角」は、マジでできるのだろうか?
自衛隊狙撃班とかの経験がある人なら、可能かどうかわかるのだろうか、教えて欲しいものである。
潜入捜査って、大変である。スウェーデンでは実際元犯罪者を使ってやっているらしい。犯罪組織は、また警察に潜入者をつくる。流行ったマンガやドラマと同じだね。
本人も、どっちが本来の自分かわからなくなって当然だと思う。善と悪がはっきりしているならまだしも、曖昧なら最後はどちらを選ぶか悩むだろう。
直球ストレートの会話しかできないスミレには、死んでもできないってか、なったら即バレで死ぬね。怖い世界だ。小説の中だけで十分だ。
次の本いこう。
伊勢神宮とパチンコの関係がわかる~ウケる日記
もちろんウケますとも、「ウケる日記」ですから。
水野さんには、いつも笑わせてもらっている。今回もきちんとウケました。
小心者で目立たないよう生きてきたスミレには、ある種憧れの生き方をしている。
「恥をさらす」という生き方だ。
こういう方には、脱帽するしかない。
今後もさらなる「恥さらし」を極めてほしい。
期待しています、水野さん。
パチンコの秘密は、ここには書かない。
次の本いこう。
金より気持ちのおさまりが重要~やってはいけない実家の相続
スミレにはもう親がいない。離婚した親は二人とも死んだ。
父親が死んだときには、何も悲しくない自分に驚いた。
母親が死んだときには、気持ちが前向きになるまで5年ほどかかった。
だから、実家の相続はもう終わっている。関係ない。しなくてもいい。
楽だ。
しかし、今からするという人たちは何やら大変そうである。相続税も何や変わったらしいし。
この本を書いた人は、相続を専門にしている税理士だ。
何件もこなしているだけあって、ただ得する相続を進めているわけではないところが、いい本だ。
急いで処分していくら得した、よりも、気持ちがおさまったり親の幸せを優先したりすることも勧めている。
でも相続でもめるって、死んだ人がそういう人だったのかな、とも思う。
揉め事の種をまくような人だったのかな、って。
次の本いこう。
ぽつぽつの、回想録的短編集。~あなたに不利な証拠として
本日は小説なり。
- 作者: ローリー・リンドラモンド,駒月雅子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/02/08
- メディア: 新書
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アメリカ、女性警官たちを主人公にした短編集。
あまり興味ないのだが、スミレの友人が貸してくれたのだ。一応読んでおく。
どの女もタフだ。そりゃ警官だからね、タフでなくては。
精神的にも、体力的にも、強い女の話。
それにしても気がめいる事件ばかりの話。
ワニが犯罪を隠してくれる話があるが、これは、アメリカだなぁ~っ!
次の本いこう。
近畿大学の躍進は素晴らしいけれども、「大学」であることはやめないでね。
子どもが少なくなって、どこの大学も大変そうである。
その中で近畿大学は順調に志願者を増やしている。全体数が減る中増やしているのは、尋常じゃなく努力していると思う。
なぜ関西のローカル大学「近大」が、志願者数日本一になったのか
- 作者: 山下柚実
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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世の中が厳しくなると、何かしら努力しているものと、そうでないものの差がはっきりしてくる。
時代が変わってきたことに気がつくものと、そうでないものも同じく。
本の帯には堀江貴文氏曰く「大学なんて東大以外に行く意味ない。・・・」とある。
確かにそうかもしれない。高い授業料払う価値はないかもしれない。
贅沢な時代になったものである。今や「勉強」なんて、しようと思えばいつでもどこでもできるらしい。
因みにスミレは高卒なので、大学生活というものには憧れがある。楽しそうだ。
そこそこ真面目に学生出来るけど、本腰を入れるほど学問やるつもりはない。将来は漠然としか考えていなくて、絶対やりたいこともなく、いますぐ働きたいわけではない。むしろ、働かずにすむならずっと働きたくない。ずっと、は無理でも何年かはそれが出来そうだ(親のおかげで)。
という人間を、今までの大学はたくさん救ってくれてたわけである。残念ながらスミレは最後の条件がそろわなかったのだが。
そんなのんびり大学は、これから生き残るのが難しくなるわけね。
仕方ないかな。
人間どうせ一生働くんだから、大学の間4年くらい、遊びたいじゃん。ちょっとのんびりしようよ。というのが、スミレの時代だったが、無目的で暮らすより、一分一秒でも仕事する時間に回した方がいい、できるだけ無駄なことしないのが良い、というのが今の時代って感じ。
別にそれでもいいが、あまり楽しそうには思えない。少なくともスミレには。
今の時代、大学に入っても、のんびり、なんてないんだろう。何かしら未来に向けて投資しないと、ダメなやつってみなされそうである。
日本からのんびりとか、意味ない事とか、なくなりそうである。
だからこそ、大学、特に私立大学さん、頑張れ。大学生さん、頑張って生き残って。
スミレにとっては、大学こそ、意味のないところに意味があるものですから。
次の本いこう。
どの国も思い出したくない歴史がある~日本戦後史論
本日は曇り、スミレと同等にパッとしない天気だ。
今日会った友人は、夫に対して毎日心ひそかに「死ねばいいのに」と呪いをかけているそうだ。スミレもその夫を知っているが、それも仕方がない。悪い男ではないが、女の心は一度冷えたらもうダメなのだ。呪いだけで、手にかけないだけかなり良いとする。
歴史を考える今日の本。
永続敗戦論で刺激された内田樹との対談。
面白い。へぇーなるほど、こんな風に見るのか。納得もあり、納得いかないものもあり。なので、面白い。
フランスが実は敗戦国だった、というのは知らなかった。
日本人として、ただ面白がっているだけではいけないのだろうが、スミレはこのグダグダの日本や世界の政治に対して、傍観者だ。願うことしかしない。
ただ、本当に真摯に願っている。すべての人が、安心して暮らせる世界であってほしいと。
世界を動かす人に期待はしないが、神が動かす偶然を信じている。
次の本いこう。