この本のタイトル変えなよ ~ズームイン、服!
今日のスミレはちょっと凹んでいる。何かがあった訳ではない。何もなかったから凹んでいるのかもしれない。
実はスミレは職場であまり役に立つ人間ではないのである。能力がないとは思っていないのだが、それほどやる気がない。役に立つ人間でありたいとは思っても、張り切るといつもロクな結果にならない。だからなるべく表にでないよう、めだたないよう、陰で支える存在であろうと思っている。
その、「陰で支える」も、たまにポカする悲しさよ。
今日はポカした訳ではないが、居ても居なくてもなスミレをちょっと感じたわけだ。
そんなスミレにとって、「社会の枠外」で暮らす人は憧れだ。
スミレの好きな、建てない建築家、坂口恭平が服をテーマにしている!と興味津々で手に取ったが、全く服にズームインしていなかった。
だが、出てくる人はどれもこれも「枠外」の自由人。普通と違う、面白い生き方をする人たちがこんなにいるのかとちょっと驚く。
やっぱり個性の強い人のもとには、そんな人たちが集うのね。
そう、この手の人々は「集う」とか「一緒に飲もう」とか好きだと思う。スミレは、そんなことがまた苦手だ。
仲間をつくる魅力もない、自分一人でやれる力もない、ダメ子ちゃんスミレなのだ。
自分の道を持っている、強い人たちの世界。いいなぁ。
などと凹むスミレであるが、これくらいなら間違いなく明日は元気だ。ダメ子ちゃんはとりあえず今日限定で。
スミレはスミレでやるしかないからな。
ちょっとだけ、この本に出てくる人々から力をもらって、頑張るか。
そんなヒントはありの、服に関係ない本だった。
次の本いこう。