生んだだけで感謝なんて笑わせる うちの母ってヘンですか?
怖い本、と言ってスミレが思い浮かぶもの。
次はこれ。
今日読んだ本はこの続き。
うちの母ってヘンですか? (Akita Essay Collection)
- 作者: 田房永子
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/09/16
- メディア: コミック
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母娘問題は、非常に面白い。とても大きな問題と思う。
幸いスミレの母親は、この本の様にヘンではない。だがそれはたまたまだ。
母親は夫と離婚して、働かなければならなかったので、子どもに構う暇がなかったのだ。
働き出す前は、いちいちスミレのやることに干渉してきた。母親が働き出して、学校から帰り鍵を開け、家に入りテレビを見たりゴロゴロしたり。親がいないってなんて自由だと感動したものだ。
それでも、スミレの感覚では、母親はやや過干渉だったので、働いていて本当に良かったと思う。おかげで関係は良好を保った。
産んで育てて可愛がってくれた母には、本当に感謝している。スミレがこんなに幸せにのほほんとした性格なのは、愛されて育ったからという自覚はある。
そんな母親でも、スミレの意識において、絶対的な影響はかなり大きかった。何をするにも母親の意見が反映されたり思い出されたり固定されたりする。
母親が亡くなって、5年ほども経ってからだろうか、やっと解放された気がした。苦しむような束縛ではなかったが、常にスミレの上位にいた母親が、ただの一人の人間として対等になったのだ。亡くなって5年もしてだ。
全く母は偉大すぎる。呪縛を解いて、母親を超え自由を目指す娘は大変だ。
母よりも、娘は自分の幸せを優先しなければならない。それが生きるということだろう。ダメな親は捨てるべきだ。
近頃の「家族礼讃」縛りにはうんざりである。
次の本いこう。