zumireの日記

本読んで考えたこと

給食大好きっていう人がうらやましい

給食にはいい思い出のないスミレである。

「お残しはゆるしません!」とは言わなかったが、すみれの担任女教諭は食べ終わるまで昼休みいっぱい頑張らせていた。スミレは好き嫌いもあったが、量が多すぎて食べられなかったので、いつも残されていた。

別に遊びに行けないのは苦痛ではない。外で遊ぶのは嫌いだし、たいして友達もいないから。だが、小学生にとって食べられずに残されている図は、やはり恥ずかしい。下を向いて時間いっぱい給食をつつきまわしていれば、いつか「仕方がない」と先生のお許しを受けるのである。

ある日、いつもはさっさと食べてさっさと遊びに行く、スミレの近所の友達、ノゾミちゃん(仮名)が、珍しく残され組になっていた。確かホワイトシチューだったので人気メニューの様だが、何故だかノゾミちゃんは食べきらなかったのだ。今と違って給食シチューは不味かったのかもしれない。

いつも一人残されているスミレは、やや仲良しのノゾミちゃんが隣で一緒にいることが嬉しくてたまらなかった。今日は一人ではない、一緒にシチューと闘う同志がいるのだ。できるだけ長く一緒にいようよ、できれば昼休みいっぱい、ね?ノゾミちゃ~んっと楽しんでいるスミレに対して、ノゾミちゃんは明らかに不機嫌だった。

むっつり口を閉じてシチューをかき混ぜてるノゾミちゃんに、ウキウキしながら精一杯ようこそモードでスミレは話しかけた。「残されちゃって、嫌だね。」

するとノゾミちゃんは、「あ、(今ので)ツバが入った。汚くてもう食べられない」と先生に言いに行き、そのまま二度と戻ってこなかったのである。

なんなんですか、あーた。お前にとっては屈辱だったんだろうが、もっと正々堂々闘えよ(給食と)! なに人のせいにしてんだ、こっちは優しく話しかけたってのに、情けはいらないってか。で? 残されたのが嫌だったの? スミレと一緒なのが嫌だったの?

 

全く今思い出しても熱くなる思い出である。

ノゾミ、この件に関しては、以後触れたことはないが謝罪は受け付けないぜ。

というわけで、給食のトラウマを乗り越え読んだのがこれである。

 

変な給食

変な給食

 

 スミレが小学生のころと違って、今の給食は美味しいとよく聞くのだが、どうやらそれは一部のことなのか。何しろ炭水化物だらけの、カロリー計算だけしてるのかという給食が多いのにびっくりする。それとも菓子パンなどが多くて美味しいと言っているのだろうか。

栄養やらカロリーやら計算しているというが、そんなもの振り回すより、単純に一汁二菜と言って思いつくようなのでいいんじゃないのか。

スミレはもともとカロリーも信じてないので、馬鹿らしくしか思えない給食の数々。

でも今は残してもいいんだよね。これじゃ残す方がまともじゃないか?

いやもしかしてスミレの時代もそうだったのかもね。子どもは出されたもの食べるだけだから、何食べてたかはあまり覚えてないもん。

小学生のみなさん、ノゾミちゃんの様なコスイ技だけは使わないでね。

 

次の本いこう。