人は裕福でないと民主主義には馴染まない
なんとなく変だと思っているところを、はっきりと言葉にした上、間違いないとデータなどの裏付けを示されたりしたら、あらま~そうだよねと何とも言いようがない。
自分の中のモヤモヤが腑に落ちて嬉しい半面、思考がちゃんと働いていなかったと突かれた気がしてちょっとがっかりなスミレである。
民主主義、という形態は面倒くさく簡単でない、いいことだらけでもない。だが現時点でこれ以上良いと思われるシステムはない。とよく言われる。確かにそうらしい。
だが、それにはある程度裕福な暮らしのできる国であれば、という条件があったのだ。
ポール・コリアーの言う「最底辺の10億人の暮らす貧しい国」では、民主主義、を表す選挙というシステムが、効果的どころか害をもたらす結果になる。
国が裕福になってくる、具体的には国民一人あたり年収3000ドルを超えてきたら、民主主義の出番であるが、それまでは強い軍事的力と独裁的支配の方が暮らしは平穏らしい。
そっかーー!だからうまくいかないのかー!って言われればなる程なんだよな~!
裕福な国と貧しい国で、同じことをすれば同じようになるなんてないよね。
今先進国と言われる国も、だんだんに今の民主主義を形造ってきたわけで、初めから今の様ではなかったということを忘れているというわけだ。
スミレは気が付かなかったのが悔しい。
中国政府へ、民主主義への圧力がかかるのはこれからだそうだ。
当たり前と思っていた暫定一位の民主主義。
今回スミレは脱帽である。
次の本いこう。