とりあえず読んだ本を記録することにした
スミレは本があれば落ち着く女である。
ただ読むだけの女だ。一人ほくそえみながら読んでいれば幸せである。
だが近頃風が冷たい。読んでいるだけではだめだと、アウトプットしなくては読む意味などないと、耳元で大合唱が聞こえてくるのだ。
余計なお世話と思いつつも、やる気や生きる意味さえ本から頂いているスミレは、すぐに感化されやすくその気になりやすいミーハーでもあった。
なので、とりあえず読んだ本を記録することにした。
今日読んだ本はこれだ。
驚いたことに、動植物の新種というものは、毎年1万8千も報告されているらしい。
びっくりだ。科学者の見積もりによればまだ1千万種も未発見だとか。
この本には、その数々の新種の中から、美しいもの、へんてこなもの、小さい大きい、毒があるとか名前が変だとかのカテゴリーでわけて、それぞれ美しい写真とともに簡単に解説がしてある。
紹介タイトルと写真を眺めるだけでぐっとくる。「毒々しい目玉焼き模様の巨大ミミズ」「英国のコメディアンの名を冠するにふさわしいサル」など、ほらほら見たくなる紹介の仕方だ。写真は素晴らしく美しい。
この世の中は知らない事や物に満ちている、それを感じるのがスミレにとって本を読む一番の醍醐味なので、この本は非常にスミレの好みである。
スミレの一番のお気に入りは、「指先に乗っかる極小カメレオン」。写真で見ると1㎝もない。可愛すぎる。ぜひお会いしたいものだ。
惜しむらくは、大きさが必ずしも記載されていないことだ。リアルに想像できず、残念である。